萩原足穂氏とは40年来のお付き合いである。当時、出版社を経営されておりユニークな図書を数多く出版されていた。
 20年ほど前、突如キリバス共和国クリスマス島で塩田に携わり、日本に持ち帰って「クリスマス島海の塩」としてブランド化し、今ではデパート、有名店では見かけることの出来るまでにした人物である。久しぶりにお会いした萩原氏の熱弁は下記のようであった。
「今、我々は日本の優れた農業技術を世界に発信しようとしています。かなり過酷な自然環境においても、現在、我々が取り扱っている農業技術(水耕栽培)は、カタール国において実証棟を建て実験中ですが、必ず成功をおさめます。
この事業は必ず国家的事業になり得ます。」とのことでした。
 日本の自然環境は大変恵まれていて、農業には適した国であると思います。しかし世界には、砂漠、ツンドラといった不毛の地が数多く存在しています。過酷な環境にも耐えられる農業技術を世界に向けて発信するといった萩原氏の構想は理にかなっていると思いました。
 水の少ない土地で最小限の水で、また日中50℃以上にもなる砂漠地帯でフレッシュな野菜ができるなど夢のように思えますが、それが現実なのですから私も感動しました。
 日本の農業技術の輸出が次世代まで続き、世界平和にも寄与できることを確信し、当財団が大いに発展することを願いご挨拶といたします。

一般財団法人          
新国際産業学術センター     
名誉会長   廣 橋 興 光

 今や食糧問題は世界各国にとって避けては通れない大きな課題であります。我が国日本では、2011年3月11日の東日本大震災以来、食の安全性に関心が集まり、特に東北地方の野菜、果物は消費者にとって震災前の信頼を回復できない状況にあります。またTPPにより農業の構造を根底から見直さなければならない難しい時期に直面していると思われます。
 ここに当財団は新たな農水産業で特に優れた技術、技能のノウハウを結集し、『農業』を中核とした新しい農水産業を構築し、世界に向かって新たな技術、技能を提供できる組織を目指したいと考えております。
 日本国内には国公私立の大学が770校余りあり、その中にはこれからの農水産業技術に必要な様々な分野に優れた人材がおり、多くの研究がなされています。しかしながら農水産業の世界では世の中に認められ事業化される研究が非常に少なく、研究活動資金も満足のいくものではないと聞き及んでおります。
 当財団はそのような優れた研究成果、技術、技能を民間の事業と併合させ、新たな組織を作り人材の育成と、新たな農水産業に貢献できる組織になるよう取り組んでいく所存でございます。皆様方には当財団の目的をご理解いただき、ご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

一般財団法人         
新国際産業学術センター    
理事長   萩 原 足 穂

NIIAC(一般財団法人 新国際産業学術センター)の目的

  1. 日本の農産業技術を海外に紹介、販売
  2. 農産業技術者の育成、海外派遣
  3. 日本の農産業技術の収集、研究、販売 ※システム、太陽光、機材、種子、肥料、等


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